タスクに追われる毎日を卒業！「小さなToDo」で始める心のゆとり時間
日々、育児や家事、仕事に追われ、「やることが多すぎる」「計画通りに進まない」と感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。目の前のタスクをこなすことに精一杯で、自分の時間がほとんどなく、つい自分を責めてしまうこともあるかもしれません。
過去に時間管理を試みたものの、うまくいかずに挫折した経験がある方もいらっしゃるかもしれませんね。厳密な時間割や完璧な計画は、私たちの日常に起こる突発的な出来事に対応しきれず、かえってストレスになってしまうこともあります。
このサイトでは、完璧な時間管理を目指すのではなく、メンタルに負担をかけずに、今できることから少しずつ始めていく「優しい時間術」をご紹介しています。今回は、特に「タスクに追われている」と感じる方に向けた、心にゆとりをもたらすToDoリストの考え方と実践のヒントをお伝えします。
ToDoリストは「完璧にこなすもの」ではありません
ToDoリストと聞くと、「全てを計画通りにこなさなければならない」というプレッシャーを感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ここでご紹介するToDoリストは、あなたを追い詰めるためのものではありません。
頭の中にある「やらなければならないこと」を一度書き出して「見える化」することで、漠然とした不安を減らし、今できること、そして「今日はこれだけできればOK」という安心感を得るためのツールと考えてみましょう。完璧を目指すのではなく、「やることの整理」と「小さな達成感」を積み重ねることを目的とします。
「小さなToDo」で始める3つのステップ
では、具体的にどのようにToDoリストを活用していくか、3つのステップでご紹介します。
1. 頭の中のタスクを「全部書き出す」ことから始めましょう
まずは、頭の中にある「やらなければならないこと」「気になっていること」を、どんなに些細なことでも、全て書き出してみましょう。
- 子どもの幼稚園の書類を出す
- キッチンのシンクを磨く
- 〇〇さんにメールを返信する
- 来週の会議の資料を集める
- 自分の美容院を予約する
など、大きなことから小さなことまで、思いつくままに書き出してみてください。この段階では、優先順位をつけたり、分類したりする必要はありません。ただただ、頭の中から「出す」ことが大切です。これにより、漠然とした「やることがたくさんある」という感覚が、具体的に「何があるか」に変わり、精神的な負担が少し軽くなるはずです。
2. 「小さく分解する」ことでハードルを下げましょう
書き出したタスクの中には、「企画書作成」「大掃除」など、一見すると大きな塊に見えるものもあるでしょう。これらをそのままToDoリストに入れてしまうと、「手がつけられない」と感じてしまう原因になります。
そこで、大きなタスクは「小さなステップ」に分解してみましょう。
例：企画書作成 * 企画書の構成を考える（15分） * 必要なデータを集める（30分） * 主要なスライドの草案を作る（45分） * 上司に相談する（10分）
このように細分化することで、たとえ5分や10分といった短い隙間時間でも「今、これならできる」というタスクが見つかりやすくなります。完璧を目指さず、「最初の一歩」を小さくすることが、行動へのハードルを下げ、継続につながります。
3. 「今日のToDo」は「本当にこれだけ？」で選びましょう
毎日、書き出した全てのタスクをこなす必要はありません。大切なのは、今日の自分ができる範囲で、心穏やかに取り組める量を選ぶことです。
- 最優先タスクを3つ程度に絞る: 今日どうしても片付けたい、または、片付けたら気持ちが楽になるタスクを2〜3つだけ選びましょう。これらは「今日の達成目標」として意識します。
- 「できたらやる」リストを作る: 上記以外のタスクは「できたらやる」リストや「いつかやる」リストとして区別します。これにより、「今日のタスク」に集中しやすくなり、できなかったタスクに罪悪感を感じにくくなります。
- 「気乗り度」も考慮する: 「緊急度は低いけれど、これを片付けたら気分が上がるな」というタスクをあえて選ぶのも良いでしょう。気分が乗らない時に無理に難しいタスクに取り組むよりも、小さな達成感を積み重ねる方が、結果的にモチベーション維持につながります。
できたことを「記録」して、自分を褒める習慣を
ToDoリストは「やるべきこと」だけでなく、「できたこと」を可視化するツールとしても活用できます。たとえ小さなタスクでも、完了したらチェックマークをつけたり、別のリストに書き写したりして、「できた」ことを認識しましょう。
「今日はこれしかできなかった」ではなく、「今日はこれだけできた！」と、自分を褒める時間を持つことが大切です。完璧にこなせなくても、少しでも前に進めた自分を認めることで、自己肯定感が高まり、次の日への活力につながります。
最後に：自分に優しく、小さな一歩から
時間管理は、自分を追い詰めるためのものではなく、あなたの毎日を少しでも楽に、そして豊かにするためのものです。完璧なToDoリストをこなすことよりも、まずは頭の中を整理し、自分にできる小さな一歩を踏み出すことから始めてみませんか。
「今日は、この一つだけやってみようかな」という気持ちで十分です。焦らず、ご自身のペースで、心にゆとりをもたらす時間管理を見つけていきましょう。